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何もしていないのに嫌われる【それって本当?】#04

他人への相談に勝手に答える【それって本当?】シリーズ。今回は、何もしていないのに嫌われて悪者にされてしまう、31歳会社員のご相談に「それって本当?」と勝手に切り込んでいきます。
【それって本当?】は、古い新聞の人生相談コーナーや、海外のお悩み相談等に対して番組パーソナリティやゲストが答える、というTBSラジオ「相談は踊る」内で放送されていた『お悩み時空パトロール』のコーナーのオマージュです。
番組開始時からの主なタイムテーブルは下記の通り。合間にリスナーからのメッセージの紹介・相談が入る。
週末お悩み解消系ラジオ ジェーン・スー相談は踊る – Wikipedia
- 20:35頃、「お悩み時空パトロール」
- 過去に行われた国内外の人生相談記事を取り上げる。
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目次
何もしていないのに嫌われ悪者にされて困っています
今回は、國分功一郎著『哲学の先生と人生の話をしよう』より、國分先生に寄せられた人生相談を取り上げます。
著者は東京大学大学院総合文化研究科教授で、専攻は哲学。代表作に、『暇と退屈の倫理学』『中動態の世界』などがあります。本書は、メールマガジンで連載していた人生相談をまとめたものです。今回はこちらから引用していきましょう。
勝手に悪人のレッテルを貼られて困っています。
ぼくは口下手なのかも知れませんが、基本お喋りで思ったことをズバズバ言うタイプです。
そのためなのかも知れませんが、プライベートでも仕事でも、言ってないことを言った、 やってないことをやった、思ってもいないことを思ってるなど、悪いイメージを持たれています。
そのために、ことあるごとに無実の罪を証明するための弁解をする機会が非常に多く、弁解することにいいかげん疲れてしまいました。
家内や友人に相談すると、口調や声のトーンや表情が強く感じて怖く高圧的に感じると言われましたが、どうにもなかなか直すのが難しいです。
何かアドバイスをお願いします。
國分功一郎著『哲学の先生と人生の話をしよう』
他人への相談に”勝手に”答えていて恐縮です。そんなわたしですが、今回この相談文を読んで最初に感じたのはずばり「被害者意識」!
「いや、本当に被害者なんですけど!」って感じですよねきっと。
不当に扱われている、周りのせいで不幸、理不尽、正直者はバカを見る、真面目な人が損をする、陰口、仲間外れ…いろいろあったことでしょう。
相談文にも「ことあるごとに無実の罪を証明するための弁解をする機会が非常に多く」とあるように、この被害者意識というものは繰り返されていますよね。
いつも損な役回り、いつも自分ばかりこんな目に遭う…そういった「繰り返している」ことありませんか? 何もしていないのに嫌われている場合、ここがすごくすごく重要。詳しく解説していきましょう。
このページの最後には、実際の回答を一部載せていますので、わたしの答えと比較してお楽しみください。
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理由なく嫌ってはいけないと思っているから何もしてないのに嫌われる
結論、あなたが「何もしてないのに嫌われる」問題の原因は、あなたが「理由なく人を嫌ってはいけない」と思い込んでいるからです。
ここまで読んで、「え、理由なく人って嫌っちゃダメでしょ」と思ったかもしれません。
それなのに、なぜあなたは「人を理由なく嫌ってはいけない」と自動的に判断したのでしょうか。これは心の仕組み「投影」が関係していると考えています。以下の流れで見ていきましょう。
- 何もしていないのに嫌われる原因は「投影」
- 理由なく嫌ってもいいし理由なく嫌わなくてもいい、とは
- 理由なく嫌ってもいいと許可できれば理由なく嫌われなくなる
何もしてないのに嫌われるメカニズムをわかりやすく解説していきます。
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何もしていないのに嫌われる原因は「投影」
何もしていないのに嫌われるのであれば、その問題の原因は心理学用語「投影」が関係していると考えられます。
「投影」について、詳しくは以下のページで解説しています。わたしの投影体験も読めますよ。
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今回は、「何もしてないのに嫌われる」現象を投影視点でこちらで解説していきます。
投影が起きていることを前提にした場合、「相手に言いたいことは自分に言いたいこと」になります。
「何もしてないのに嫌われた」ということは、相手に「何もしてないのに嫌うのはおかしい。何もしていないのだから嫌ってはいけない」と言いたいということであり、つまり自分に対して「何もしてないのに嫌うのはおかしい。何もしていないのだから嫌ってはいけない」と言いたいということ。
もっというと、そうやって自分に言い聞かせなければならないほど、本当の本当のあなたは「理由なく人を嫌いになっても許されたい」と思っているということです。
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あなたは、理由なく相手を嫌ってもいいと自分に許可を出せていますか? 多くの場合、なかなか出せないんじゃないかと思います。
- 「理由なく相手を嫌ってはいけない」
- 「正しくあれば嫌われるはずがない」
- 「嫌うには相当な理由を見つけないといけない」
- 「そうでない限りこの世のすべてに対して好意的でなければならない」
などなど、表現の違いはあれどうっすらこのように認識していませんか? 自分がそうされることはあっても、自分がそれをすることはなかなか許せないかもしれません。
一方で、なんとなくの気分で相手に好き嫌いを明示していいと自分に許可している場合、たとえ理由なく相手に嫌われたとしても「まあ自分も相手のこと嫌いになれるしな」と考えて、相手の嫌いを許せる気がしませんか?
自分が相手を嫌うことを許しているので、相手が自分を嫌ってても別にいいみたいな。
でも、あなたは相手が自分を理由なく嫌っていることが許せないんですよね? 理由があれば嫌いになっていいけど、嫌いになる理由なんて最初から無かったんだよ、と清廉潔白を証明したいんですよね?
ということは、相手は理由なく嫌いにならないで欲しいと思っているし、相対的にあなたは自分が相手を理由なく嫌うことを自分に許していないということになります。
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「待って待って、理由なく人を嫌いになっても許されたいなんて思ってないし!」
「相手を理由なく嫌うことを自分に許してないって普通じゃない? 理由なく勝手に悪者にしていいわけなくない? 理由があるならまだしも…」
この「理由があるなら」がもう違います。理由なく相手を嫌っていいんです。
大前提、理由があろうがなかろうが、人は人を好きになってもいいし嫌いになってもいいはずです。どちらを選んでもいいはずなのに、なぜあなたは片方の選択肢しかあり得ないとしているのでしょうか。
人間には、人を好きになる自由も嫌いになる自由もあるし、嫌う自由の中には、理由があるから嫌いになる自由と、理由がなくても相手を嫌いになる自由が与えられています。法律で禁じられているわけではないんです。あなたもよくわかっているはず。
それなのにも関わらず、なぜかあなたは人と対峙したとき、理由なく相手を嫌ってはいけない方を、嫌うからには理由を見つけなければならない方を咄嗟に選んでいませんか?
極論、そんなのどっちでもいいんですよ。理由なんかなくても、相手を嫌いになっていいんです。
たとえあなたと同じ状況だったとしても、100人が100人ともあなたと同じ反応をするわけではありません。
それなのにも関わらず、人を無条件で認めなければならないと思い込んでいる場合、理由なく嫌いになる選択肢の存在が見えにくくなるでしょう。


抽象的な説明になりますが、「これ」と決めた場合「これ」以外があなたの世界から排除されてしまいます。
理由なく人を嫌ってもいい世界(=理由なく相手から嫌われる世界)が目の前に現れた場合、自分の世界(=理由なく人を嫌ってはいけない世界)との辻褄合わせをするために、勘違い・運が悪い・相手がおかしい・自分が普通、などといってその度に認識をすり合わせる必要が出てくるでしょう。
最初の相談文にある、「ことあるごとに無実の罪を証明するための弁解」がそれにあたるのかなと思いました。
しかし実際は、「これ」も「これ」以外もどちらもあるのが世界です。
正解を決めるから、不正解ができるのです。正解を決める度に、不正解の世界と辻褄合わせが発生します。これが最初に触れたように、何もしていないのに嫌われる人がその事象を繰り返すメカニズムです。
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理由なく嫌ってもいいと許可できれば理由なく嫌われなくなる
じゃあどうしたらいいのか…それはずばり、「理由なく相手を嫌っていい」を自分に許すことで問題は解決します。
正解を作るから不正解ができるということは、自分に理由なく相手を嫌っていいよと許可を出せれば、正解と不正解がなくなり、あなたの現実からも勝手に嫌われることが無くなります。
ここで大事なのは、「自分に相手を理由なく嫌うことを許しているからといって別に嫌わなくてもいい」という点。
何もしてなくても人を嫌っていいと自分に許しているからといって、直ちにそれを実行する必要はありませんよね。自分に許したとしても、実行しなくてもいいんだと思ったら少し気が楽になりませんか?
別にやりたくなかったらやらなくていいんですよ。でも、いざとなったらいつでも相手を理由なく嫌いになっていい、と自分に許すのがこの問題のゴールになります。
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「何もしてないのに嫌われる」問題を解消するためにも、今起きているあなたの投影を解いていきましょう。ここからは、そんな投影を解く方法をわたしなりにご紹介していきます。
- 投影していることをまずは認めて受け入れる
- 投影の原因に気づく
- 理由なく相手を嫌いになることを自分に許す
この流れで、それぞれ詳しく見ていきましょう。
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1. 投影していることをまずは認めて受け入れる
なんならここが一番大事かもしれませんが、投影していることをまずは認めて受け入れましょう。とにもかくにも、あなたが投影していることを認めない限り話が始まりませんからね。
一方で、あなたはあくまでも「何もしてないのに嫌われる」と自分が被害者であることを前提にしていたわけですから、相手が変わるならまだしも、自分が何かしなきゃならないこと自体なかなか受け入れられないかもしれません。
「被害者はこっちなんですけど」って感じですよね。気持ちはよくわかります。
しかし、今起きている事象に対して、何もしてないのに嫌われる、と認識しているのはあなたですよね?
最初の相談文にありましたが、勝手に悪人のレッテルを貼られている、悪いイメージを持たれている、と認識しているのはあなたです。 少なくとも、そう思っているのは相手ではありません。
別に、勝手に悪人のレッテルを貼られているその状況に対して、それは問題だ! と認識しなくてもいいわけじゃないですか。
先ほど触れましたように、あなたと同じ状況だったとしても100人が100人とも同じ反応をするわけではなく、何もしていないのに嫌われたとて、それを問題と認識しなくてもいいのです。
もしそれで悪影響が及んだとしても、それすらも100人が100人ともあなたと同じ反応をするわけではありません。ただそれが起きただけにすぎず、その事象を切り取って「これはおかしい!」としているのはあなたです。
だからこそ、起きている事象を問題だと認識しているあなたが、まずは投影を認めてこの先のステップへ進んでいきましょう。
ただ認めただけでは世界は終わらないので安心して大丈夫です。
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2. 投影の原因に気づく
次に、投影の原因を探ってまいります。相手に言いたいことは自分に言いたいことなので、なぜそれを自分に言いたのか深掘りしていきましょう。
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当ブログでは、メタ認知ノートというノート術を使って投影を解くことを推奨しております。まずはノートとペンをご用意ください。
ちなみに、わたしがメタ認知ノートを書くときに使っているノートはこちらです! 超お気に入り。
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準備できたら、まずはその投影ができた最初の体験を思い出していきましょう。投影しているとしたら必ず原因があるはず。
「何もしてないのに嫌われる」現状を前提にして、そこから相手に言いたいことに言い換えます。
たとえば
- 「何もされていないんだから攻撃的になってはいけない」
- 「人を偏見で決めつけるなんて最低」
- 「嫌うからには理由がなければならない」
- 「嫌いな気持ちは隠すべき」
- 「こっちの努力を見て判断しないなんてひどい」
- 「分け隔てなく接するべき」
- 「挨拶したんだから挨拶を返すべき。無視してはいけない」
相手になんて言ってやりたいでしょうか? 思いつく限りノートにたくさん書き出してみてください。
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できましたら、その中でも特に強く感情が動いた言葉をひとつピックアップして深掘りしていきましょう。今回は「何もされていないんだから攻撃的になってはいけない」を例に考えていきます。
相手に言いたいことは自分に言いたいことなので、あなたが相手に対して「何もされていないんだから攻撃的になってはいけない」と言いたいということは、自分が自分に対して「何もされていないんだから攻撃的になってはいけない」と言いたいということ。
つまり、そうやって自分自身に言い聞かせなければならないほど、本当は理由なく攻撃的になりたいと思っているということです。
普段から抑え込んでいるからこそ、目の前でその事象が起きたとき、自分が自分に向ける目線を相手に同じように向けて「そんなことをしてはいけない!」と心が反応しているのです。
ここまでついてこれていますか?
相手に対して言いたいことがある限り、それはほぼほぼ間違いなく自分自身に言っています。あなたが進んでいる道は間違ってないので安心してください。
しかし、最初はなかなかこれに気づくことは難しいかもしれません。わたし自身も、投影を知ったばかりの頃は、一発で怒りの原因にたどり着くことはまれでした。時間がかかってもいいのでゆっくり進めましょう。
以下では、わたしの実際の投影体験談からどうやってそれが変化していったのか詳細に記載しておりますので、参考にしてみてください。
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↑コメント欄では、他の方々の投影体験も寄せられているので、最後まで読み応えあります!
一度で上手くいかない場合は、一旦その日は考えるのを止めて、日常生活に戻りましょう。その中でふと、自分が本当に思っていることに気づけるかもしれません。
本当の自分の欲求に気づけたら、続いて「それはなぜなのか」考えていきましょう。
先ほど例で挙げた「何もされていないんだから攻撃的になってはいけない」を自分に言いたい場合、それくらい攻撃的な自分を抑えているんだということに気づけたら、「それはなぜなのか」考えていきます。
まさか、赤ちゃんの頃から攻撃的だったではありませんよね。
そのように、自分に対して言いたいことが生まれたきっかけを深掘りしていくためにも、その理由を自分に尋ねます。
今回の例で言えば、「何もされていないんだから攻撃的になってはいけない」に対して、「なぜなら」と言葉をつなげてノートに書き出していきましょう。たとえばこんな感じ。
「何もされていないんだから攻撃的になってはいけない」。なぜなら、普通の人ならこれくらい気にしないはずで、自分が敏感すぎるだけだから。
この辺からだんだんと、その人オリジナルの思い込みが顔を出してきます。
「何もされていないんだから攻撃的になってはいけない」はある程度普遍的な考えかもしれませんが、普通の人・気にしないはず・自分が敏感すぎるだけ、といった主観的な言葉が含まれてくる辺りから、「何もされていないんだから攻撃的になってはいけない」が生まれたきっかけが顔を出してきます。
たとえば幼い頃、少しでも普通の枠から外れた反応をした場合、周りの友達から仲間外れにされた経験があったのかもしれません。
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あの頃に傷ついた経験を二度としないためにも、「普通のフリをしなきゃ」と思い込んで生活している場合、平気で普通じゃない反応をする人が許せなくなるのは当然ですよね。
我慢しなければ…些細なことを気にせず、おおらかに振る舞わなければ…自分は認められないんだ、という前提にいると、そうじゃない人が目の前に現れたとき、本当は我慢したくない繊細な自分が反応して「そんな態度を向けてはいけない!」と心が大騒ぎするのです。
投影のきっかけまで気づくことができましたか?
投影は、あの最悪な体験を二度としないために起こるあなたを守る機能です。これを意識的に行っていたら、いざというとき反応できません。
だからこそ無意識でも自分を守るために、あなたという本体に気づかれないよう巧妙に仕組まれていますから、きっかけまでなかなか気づけないかもしれません。その場合も、一旦ノートから離れてまたリトライしてみましょう。
認めずに見ないようにしているからこそ、大人になった今でも投影が起きていると考えられます。
今このタイミングで、しっかりと過去の自分の弱さや苦しさを見つめることで、その傷の癒しにつながり、自分を守ろうとする反応がほぐれていくと思います。
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最後に、理由なく相手を嫌い人なることを自分に許可していくためにも、理由なく相手を嫌いになったらどうなってしまうと思っているのかを反証していきます。
2.のステップが済むと、これまでぎゅっと握りしめていた「理由なく人を嫌いになってはいけない」という思い込みが少しほぐれていると思います。なぜなら、その思い込みが生まれたきっかけとなった出来事に気づけたからです。
幼いあなたは、好き勝手に相手を嫌いにならないように自分に言い聞かせることで、目の前のしんどい現実を切り抜けてきたのでしょう。
一方で、ここまできてもまだ「理由なく人を嫌いになる」ことが怖い場合、それをしたらどうなってしまうと思っているのか、それの何がいけないと思っているのか、そうじゃない例はないのか、ノートに書き出して反証していきましょう。たとえばこんな感じ。
理由なく相手を嫌いになったらどうなってしまうと思っている?
→もし理由もなく誰かを嫌ったりしたら…自分が嫌な人間になっていく気がする。そういうの、絶対にダメだと思うんだよね
嫌な人間ってどんな人間?
→「理由がない=コントロールできてない」ってことじゃない? 気分で人を嫌ったり態度を変えたりするってことは、不安定で信用できない人ってことでしょ。そんな風に思われたくない
不安定で信用できない人って何がいけないの?
→不安定で信用できない人はみんなに嫌われる。嫌われたくない
不安定で信用できなくても好かれてる人っていないの?
→いるわけない…“好かれてるように見える”人はいるかもしれないけど、それって本当に信頼されてるわけじゃないと思う。最初は良くても長く関わるほどしんどくなると思うし、大事な場面では頼られないでしょ。そういうのって“好かれてる”って言えるのかな…
大事な場面で頼られなくても好かれている人はいるよね?
→“この人に任せるのは不安”って思われてるってことでしょ。仕事とかでも自分は選ばれないってことだから
仕事で選ばれなかったらどうなると思っている?
→クビになる。この会社に必要ないってことだから
選ばれなくてもクビにならない人もいるよね?
→ 専門家とかサポート役とか、そういう“役割として必要とされている”人は確かにいると思う。でもそれって、“その人自身が全面的に信頼されている”っていうより、“その部分だけ信頼されている”ってことじゃないのかなって思ってしまう。でもそれの何がいけないんだろう。別にそれでもいいのかもしれない
こんな感じで、自分からわいてくる意見をどんどん反証し続けていきます。すると、今まで思い込んでいたことを俯瞰してとらえることができるようになり、理由なく相手を嫌いになることを自分に許せるようになっていきます。
ただ、初めはここまで一気に進むことはなかなかないかも。途中で進まなくなっても大丈夫です。
もし反証のヒントが欲しい場合は、以下のページで例をいくつか挙げているのでぜひ参考になさってみてください。
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まとめ
『何もしていないのに嫌われる【それって本当?】#04』でした。
強い禁止を自分に強いていると、それを平気で破っている人が目の前に現れたときムッとします。相手が悪いのではなく、「そんなことをしてはいけない!」と自分が自分に言い聞かせている投影の機能が働いているおかげです。
逆に、他人を勝手に嫌いになることを自分に許している場合、相手から勝手に嫌われたとしても無駄に傷つくことがありません。
だからこそ、理由なく人を嫌いになっていいと自分に許すことで、この問題が解決すると考え、投影の解き方をご紹介してきました。
それではお待ちかね、この相談に対する実際の回答と答え合わせしていきましょう。國分先生の回答を以下に一部抜粋して引用します。
(中略)
周囲が「あなた、そう言ったじゃない!」 と言ってくる事態について、自分は本当に一言もそんなことは言っていないと強い自信を持てるというのはどういうことでしょうか?
(中略)
それらしいことを言って、周囲からはちょっと違う意味で受け取られたとか、自分で忘れてるとか、そんな程度のことじゃないですか?
それなのに「無実の罪」だとか「自分は悪人に仕立て上げられている」とか、そんな風に思うことの方が問題です。
國分功一郎著『哲学の先生と人生の話をしよう』
なるほど、同じ問題が起きたときおそらく國分先生とこの相談者との間ですら、すでに解釈が違っているということを言いたいのかなと思いました。
わたしが先ほど、同じ問題が起きたとて100人が100人とも同じ反応をするわけではない、とお話ししていたこととほぼ同じことを言っている気がします。
究極、何もしてないのに嫌われていても別にいいはずじゃないですか。それなのにも関わらず、起きている現実に対してそれは良くないことだ! と解釈していることが問題なのかなと思いました。これについて以下のように続きます。
家庭内だと「あなた、そう言ったじゃない!」「そんなこと言ってない!」とかってやり取り、本当に多いですよね。でも、その時に「自分は絶対に言ってないんだ。 無実なんだ。これは冤罪だ。俺は周囲から悪人に仕立て上げられている」なんて思っちゃだめなんですよ。そう思われるということはそれらしいことをしているのです。
黒澤明の映画『羅生門』じゃないですけど、確かに事実の解釈というのはいろいろあり得ます。でも、周囲が全部間違った解釈をしていて、相談者さんだけが正確な解釈をしているなんてことあり得ませんよね?
つまり、周囲から「お前がやったんじゃないか!」とか「あなた、そう言ったじゃない!」とそんなに言われるということは、「自分は間違っているかもしれない」という反省的自己意識が相当に欠けているということです。それが欠けていて、いつも自分がやったこと、言ったことを否定するものだから、周囲は「またかよ。お前が言ったんじゃないか」って反応をしてしまうんです。
國分功一郎著『哲学の先生と人生の話をしよう』
えーきびしい。でも言いたいことはわかります。
何もしてないと思っているのは自分、というところに意識を立ち返らせてもらう言葉ですね。
結局、現実的に本当に何もしてなくても実際していたとしても、「何もしてないのに嫌われる」と思っているのは自分です。他人ではないというところがすごく重要だなと思いました。
こんな感じで、この本ではかなり回答をズバズバとハッキリ答えてくれています。全然わたしが普段書く内容よりも答えが明確。
「わたしってこれでも回答優しいんだな」と相対的に気づかされました…。
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これ見るだけでめっちゃ面白くないですか?
ぜひここから買って読んでみてください。





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