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2025年の目標「黙る」についてと黙る方法
毎年なんとなくうっすら決めている目標ですが、わたしの2025年の目標は「黙る」に決めました!
かな子
「なぜ?」「理由がわからない」そんな声が聞こえてきそうです。
一方で、「おしゃべりなやつだからこその目標にしか聞こえないんだけど」と思ったあなたは鋭い! 実はわたしはめちゃくちゃおしゃべり。
人の話に体当たりで突っ込むのが超得意なので(迷惑)、普段から黙り込んでしまう人にはピンとこない目標だと思います。
そんなしゃべりすぎるわたしがなぜ今回この目標を立てたのか、そのメリットやおしゃべり人間が黙る方法などお伝えしてまいります。
あなたの次の目標の立て方の参考(?)になれば幸いです。
目次
なぜ目標が「黙る」なのか
普段から言いたいことが言えない、我慢すればいいじゃないか、という価値観で生きている人にとっては、なぜ黙ることを目標にする必要があるのか、まったく理解できないかと思われます。
また、しゃべり過ぎている自覚が無い人にとっても、なぜ黙る必要があるのか別の意味で理解できないことでしょう。
- 「話した方が良いじゃん」
- 「コミュニケーション取った方が良いじゃん」
こうやって簡単に片づけてしまっている場合は要注意。
わたしがなぜ目標を「黙る」にしようと思ったのか、その経緯をお伝えしていきます。
きっかけ
簡単に言うと、しゃべればしゃべるほど他人との違いがハッキリくっきりすると気づく機会が増えたからです。
まず、わたしの思考はMBTIで言うところのINTJタイプに当たります。MBTIのINTJについては、以下のページで解説しています。
INTJ(建築家)が思う生きづらさとMBTIから学ぶ3つの生き方
性格検査のMBTI(Myers–Briggs Type Indicator、マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)をご存じでしょうか? 人間の性格を16タイプにわけるもので、最近K-POPアイドルが話…
このINTJは、全人口の2%程度と言われています。つまりわたしは、他のMBTIタイプに比べて少数派の思考をする人間です。
少数派の思考をすると、当然周りとのギャップが生じやすいです。「自分は○○と考えている」と言えば言うほど、周りとの違いがハッキリくっきりするのです。
こういう背景があるので、わたしには以下の特徴があります。
- 人とは違う意見を持ち、それを他者に受け入れてもらいたい欲求がある
- でも他者は自分とは違う意見なので、受け入れがたい
- 受け入れがたいから人は離れていく。離れるからわたしは追いかけ、捕まえて「俺の話を聞け」とせがむ
- せがんでくるダルいわたしを置いて周りは余計離れる
わたしの人生は本当にこの繰り返し。話せば話すほど、みんながわたしとの違いに気づいて離れていくのです。
別のページでもご紹介しているのですが、”これ”と決めると”これ”以外ができます。
自分が”これ”と境界線を引いてしまうと、必然的に”これ”以外ができますよね。つまり相手に、「自分は“これ”だ」と伝えれば伝えるほど、相手が”これ”以外だった場合にお互いにしんどくなります。
お互いの違いを受け入れられれば良いのですが、逆に「違いを受け入れよう」という認知負荷をかけなければ受け入れられないということです。
人間は時間がない生き物なので認知でも「楽をしたい」という遺伝子が組み込まれています。なるべくこの認知負荷を減らしてあげると、お互いに心地よく過ごせると考えられます。
この「人間には時価がない」理由については、認知バイアスの観点から以下のページで解説しています。
「認知バイアス」が現実を歪めて認知する本当の本当の理由
わたしたちは、現実を歪めて認知する「認知バイアス」という機能を持っています。 その理由として、脳のエネルギーを節約できるからとか、速く反応する脳と遅く反応する…
逆に言えば、わたしが黙れば黙るほどわたしが発言していない余白の部分を「自分とこの人(わたし)は、きっと同じ価値観だろう」と相手が勝手に埋めてくれるのです。
すると、わたしが「”これ”だ!」と決めつけない限り、相手は勝手にわたしの存在を肯定的に受け止める可能性が高いと考えられます。
実際、すでに数年前からちょくちょく「黙る」を実施しているのですが、これを始めてから「(あのとき黙っといて良かった~…!)」と思う部分がめちゃくちゃ増えたんです。
もちろん、求められたら自分の意見は伝えますよ。
今回対策したいのは「しゃべりすぎてしまう」こと。もしあなたがしゃべらなさ過ぎる場合は、また別の対策が必要なのかなと思っています。
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黙るときのルール
わたしの中で今のところ決めている「黙る」ときのルールが3つあります。
- 求められるまでしゃべらない。求められてから意見を述べる
- 意見を求められて、特定の立場を肯定するときは、反対の立場も肯定する。なるべく意見を曖昧に近づける
- 心の中では自由に決めつけていい
また、わたしの場合は決めつけることで問題につながるので、なるべく決めつけず、曖昧にして置いておくことを意識しておりました。
他にも、自分の意見を否定するわけではなく、心の中では自由に発想して良いことを心がけています。
いくら黙っているとはいえ、「本当は自分はこう考えているんだ!」という主張を否定することにはならない、と自分に言い聞かせるようにしているのです。
意見を持っていたとしても、わざわざ表明しなくても良いのです。表明しなかったからといって、それが無かったことにはなりません。あくまでも、ただわたしが表明していないだけ。それをちゃんと自分が理解することが重要です。
しゃべる問題点・デメリット
しゃべったことで生まれる問題点・デメリットは、ずばり”これ”と決めつけることで”これ”以外が出現したときに辛くなる点です。
これは、変わる前提のものが対象の場合です。変わる前提に該当するものは、例えば以下のようなものです。
- 人の気持ち
- 自分の価値観
- 世の中の情勢
逆に、目の前にある物事それ自体に良いとか悪いとかはありません。その目の前の物事を認知した人間自身が良いとか悪いとかを決めているだけなのです。
その良し悪しを、しゃべればしゃべるほど決めつけて固定してしまいます。つまり、良い・悪いを決めれば決めるほど後から覆すことが難しくなるのです。
「黙る」が成功した例
たとえば、仕事への姿勢がわたしのポリシーに反する相手と仕事することになった場合、それに気づいた瞬間「それはダメでしょ!」と心の中で”これ”を決めつけました。
でも、そのときわたしは「黙る」を実践したので、それに対して良いとも悪いとも言いませんでした。
その後、相手とともに仕事をしていく中で、相手がなぜその言動をしているのか、がめちゃくちゃ見えてくるようになってきました。
こういうことを大事にしているから、その価値観を持っているんだな、と理解できたとき「(あのとき黙っといて良かった~…!)」と心底思えるようになりました。
逆に、あのとき「それはダメでしょ!」と言っていたら、相手が大事にしているところを見ようとはしなかったでしょう。
決めれば決めるほど、見えないものが増えてしまいます。だからこそあえて黙って肯定も否定もせず曖昧にして置いておくことで、相手の状況やその意図が見えるようになり、他者理解が深まることで、より質の高い結果を導くことができると考えられます。
黙ると良いこと・メリット
前章では、黙ることで相対的に良いことがあるよ、とお伝えしましたが、「黙る」だけで得られる良い点・メリットがあるとしたら、相手が勝手に自分に都合良く余白を想像で埋めてくれるので、魅力的な人間に見えることです。
色気がある人はべらべらしゃべらない、とよく言われると思いますが、今の自分にはこれがめちゃくちゃ刺さる…。
しゃべるとは”これ”を明確にすることですから、逆にしゃべらないことで、しゃべっていない部分を相手は勝手に自分に都合良く「(この人はきっとこう考えているだろう)」と埋めてくれるので、わたしが好意的に映ります。
逆に自分がしゃべることで、”これ”をたくさん決めつけて余白を埋めれば埋めるほど、相手の価値観が”これ”じゃなかった場合に自然と離れていくことでしょう。
相手と自分が同じ価値観だったらどんどん共有したいところ…しかし、先にも述べましたがわたしの価値観は全人口の2%程度。今目の前にいる人がわたしと同調できる確率の方が少ないのは明白です。
余白を埋めないでおくことで、仮に自分と相手の価値観が同じじゃなかったとしても、明言しない限りは離れる必要がなくなるでしょう。
さて、「黙る」メリットをお伝えしてきた一方で、目標に掲げなければならないほど、わたしはついしゃべりたくなっている状態。
黙ってもいいし黙らなくてもいい…どちらでもいいのに、なぜわたしは問答無用で口を挟むのでしょうか。
ここまで読んでいるあなたも、ついハッキリし過ぎてしまうことはありませんか?
ここからが一番伝えたいこと。ではなぜ、わたしたちはついしゃべりたくなってしまうのか、なぜ黙っていられないのか。この部分をひも解きつつ、2025年の目標「黙る」方法をご紹介していきます。
黙る方法
黙りたきゃ黙ればいいものの、ついついしゃべりすぎてしまう…そこで、この章では黙るための具体的な方法を以下の流れでご紹介していきます。
- なぜしゃべりたいのかに気づく
- しゃべりたい理由を反証する
言いたいことがあるのに無理やり黙る、ではなく、自然と黙る方を選択するための方法です。
黙るメリットはお伝えしてきた通りですから、ぜひともしゃべりすぎてしまうあなたと一緒に実践していきたいです。
1. なぜしゃべりたいのかに気づく
まずは、紙とペンを用意します。わたしのおすすめは「カ.クリエ プレミアムクロス」というノートとjuice upペンです。
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まず用意した紙に、「なぜしゃべりたくなるのか」の問いに対する答えを気が済むまで書きましょう。
たとえば、わたしの場合は以下のようなものが出てきました。
もし相手が言っていることが間違っていたら、訂正しなければならない。間違いに同調しているみたいになるから。間違っている自分に価値はない。
はいこれ出ました、自己否定です。
自己否定はこのブログでも度々登場するのですが、「それは問題だ、と自分が自分に思っている」からこそ、それを引き起こさないための行動をする(ここで言うと「しゃべる」)ことになってしまうのです。
他にもまだあります。
何も意見がないと思われたくない。何も考えていないと思われたくない。頭がいいと思われたい。自分は周りから、芯がある人だと認知されなければならない。黙っていたら頭が悪いと思われる。
はい、ここでも最終的に自己否定に繋がりました。自己否定はどこにでも簡単に現れます。この自己否定がある限り、わたしはしゃべることを辞められなかったのだろうと思いました。
自己否定について、以下のページでは敵意を向けている黙っていられないAさんを例にご紹介しております。
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Aさんはまるで過去の自分。すごくしんどそうでした。
そんなAさんの黙っていられない根本原因は、しゃべらない自分に価値が無いと思い込んでいる自己否定からきているとわたしは予想します。
また、前に述べましたが、わたしは周りとは違う意見を持ちがちなので、しゃべればしゃべるほどその違いが浮き彫りになる幼少期を過ごしました。
そうやって、周りとわたしとの違いがハッキリすればするほど、わたしの受け入れて欲しいという欲求は強くなります。当然ですよね、周りが離れていくのですから。
一方で、その意見を曖昧にして、否定も肯定もせずに置いておくことができたらどうでしょう。周りが勝手に「わたしたちって同じ価値観だよね」と補正してくれます。
ただ、否定も肯定もしない、と自分に言い聞かせようとすると、幼い頃のわたしが暴れ出します。嫌だ嫌だ認めてもらわなきゃ、と。
「ハッキリ明言する=自分の価値が認められる」としているのはわたしです。その価値観を反証していきましょう。
2. しゃべりたい理由を反証する
ここからは、メタ認知ノートというノート術を使って、先ほど出てきた「なぜしゃべりたくなるのか」に対する答えを反証していきます。
メタ認知ノートについては以下のページでご紹介しております。
精神的に自立するメタ認知ノートの書き方
精神的に自立したくても、毎日起こる問題に対処できず「イライラに飲まれて辛い。泣いてしまう」といった状況になることはありませんか? 実は、わたしもかつては定期的…
さて、先ほど例でご紹介したわたしのしゃべりたくなる理由のうち「間違っている自分に価値はない」を反証していきましょう。
間違っていると何が問題なの?
→間違っていたら下に見られてなめられる。がっかりされるかもしれない。「そうじゃないよ!」という証明のように、正解をどんどん伝えなければ、わたしは誤った人間になってしまう。
間違っていたとしても自分の価値に結び付かないとしたら?
→そんなはずない。間違ったらすぐみんなわたしのことを役立たずだと思う。役立たずに価値は無い。
役立たずが価値を生むとしたら?
→役立たずが価値を生むわけない。生むとしたら、うーん…。たとえば、笑い者にはなるよね。油断してくれるかも。周りの気が楽になる。それくらいじゃない?
心の中の自分が嫌だ嫌だと言ってくるので、こうして少しずつその思考を緩めていきます。
なので、自分が嫌だと言っていることは否定せずそのまま受け止め、「こういう考え方をするとどう?」と自分に質問をしていきましょう。
続いて、「黙っていたら頭が悪いと思われる」の方も反証していきます。
頭が悪いと思われることの何が問題?
→頭が悪かったら何もかもできないと思われる。仕事もできないし、私生活も終わっていると思われる。
仕事ができないと思われることの何がいけないの?
→仕事が回ってこないじゃん! そんなの最悪でしょう。わたしに仕事を頼みたくなくなるよ。頭は良くないと、仕事はできない。
それって本当? 頭が悪くても仕事ができている人は一人もいないの?
→うーん、たとえばタレントはちょっと抜けている方が可愛いと思われるよね。それはタレントだから。
自分もそのタレントになればいいんじゃない?
→わたしタレントじゃないよ。事務所に所属しているわけじゃないし。所属したら頭悪くても愛されるかもしれないけれど。
事務所に所属していないのに、タレントみたいに可愛がられている人は一人もいないの?
→たとえば、こないだ入ってきたばかりの新人さんはタレントじゃないけど周りに愛されている気がする。頭良いかどうかで見られていなさそうな気がする。
こうやって何度も自分に問いかけて、少しずつ固定観念を緩めていきます。これを繰り返していくことで、自分が反論してこなくなり、しゃべることに執着しない自分を実感できるでしょう。
この反証のやり方がわからない場合は、メタ認知ノートの紹介ページで問の例を載せておりますので参考になさってみてください。
精神的に自立するメタ認知ノートの書き方
精神的に自立したくても、毎日起こる問題に対処できず「イライラに飲まれて辛い。泣いてしまう」といった状況になることはありませんか? 実は、わたしもかつては定期的…
まとめ
以上が『2025年の目標「黙る」について』でした。
「黙る」ことを目標にしようと決めたきっかけは、黙ることで得られるメリットに気づけたからです。
しゃべったことで生まれる問題点・デメリットは、”これ”と決めつけることで”これ”以外が出現したときに辛くなること。「黙る」ことの良い点・メリットは、相手が勝手に自分に都合良く余白を想像で埋めてくれるので、魅力的な人間に見えること。
何も考えずにいたらしゃべってしまうので、自然に黙るための思考の深め方をご紹介しました。
- なぜしゃべりたいのかに気づく
- しゃべりたい理由を反証する
この2点と向き合うことで、自然と黙る方を選択することができますよ。
ただ、これはあくまでも「しゃべりすぎなわたし」がベースなので、黙ることを意識してようやく普通ぐらいの人になると思っています。だからこそ普段からしゃべらなさ過ぎる人には、効果的でないかもしれません。
先に述べましたが、すでにわたしは「黙る」を実践していて、何度かピンチをチャンスに変えてきました。
わたしの今までの失敗は、しゃべりすぎが生み出していたんだなと実感しています。2025年はより一層黙りつつ、ブログでのおしゃべりはなるべく増やしていきたいです。
変化の違いをなかなかお伝えできないのですが(比較検証が難しいので)、もし大きな変化があったら2025年末等にお伝えできたらしようと思います。
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