晴れの特異日とは？天気を意識した予定の立て方

2024年12月27日

せっかく以前から決まっていた予定が、運悪く雨で台無しになった経験は誰しもあると思います。逆に晴れやすい日があらかじめわかっていれば、天気で失敗したくない予定をコントロールできそうですよね。

実は、統計的に晴れやすい日があることをご存じですか？　今回はそんな「晴れの特異日」の解説と、特異日を使った予定の立て方をご紹介していきます。

かな子

わたしは手帳に晴れの特異日をメモして、予定を立てる参考にしていますよ。

晴れの特異日とは

晴れの特異日とは、前後の日と比べて晴れの確率が高い日のこと。主に東京では、1月16日・3月14日・6月1日・11月3日が晴れの特異日とされています。

特異日とは、「晴れ」などの特定の気象状態になる日という意味です。

特異日（とくいび）とは、その前後の日と比べて偶然とは思われない程の高い確率で、特定の気象状態（天気、気温、日照時間など）が現れる日のこと。特異日は世界的に認められた概念であり、英語では「シンギュラリティ（singularity）」と呼ばれる。
特異日 – Wikipedia

ドイツの気象学者アウグスト・シュマウスによって1920年代に研究が行われました。

また他にも、雨になりやすい「雨の特異日」や台風がやって来る確率が高い「台風の特異日」などもあります。

晴れの特異日を一覧にまとめました。また、雨の特異日を含めたその他の特異日もあわせて確認できます。

それぞれの特異日はあくまでも確率や統計上の話であるため、気象庁は特異日を正式に認めているわけではありません。気象庁では「天気出現率」として統計データを公開しています。

また、統計期間や地域によって晴れの天気出現率が高い日が異なります。こちらについても例を交えて詳しく説明していきましょう。

先に挙げた晴れの特異日とは別に、統計期間によって晴れになる確率は変化します。

たとえば、1991年1月1日～2020年12月31日の晴れの天気出現率だけを見ると、東京の晴れになる確率が月毎に一番高い日は以下のようになりました。

かな子

東京のクリスマスイブってそんなに晴れてたんだ！　気づかなかった…。

この表では、1月3日・2月2日・12月24日が晴れる確率が高い結果となっています。

また冬は太平洋側で乾燥するため、年末年始が特に晴れの天気出現率が80%を超える日が続き、晴れの特異日の確変に入ります。

逆に梅雨の時期や台風の時期(6～7月や9月)は、必然的に晴れの天気出現率が低いです。

10月10日は晴れやすい？

10月10日(旧体育の日)は、晴れやすかったという理由で東京オリンピックの開会式にこの日が選ばれたとされています。一方で、1991～2020年の間だと10月10日の晴天率は60.0%と比較的高いですが、66.7%である10月30日の方が晴れやすい統計となっています。

晴れる日があらかじめわかっていると、予定が立てやすいですよね。次の晴れの特異日に向けて、旅行など検討してみてはいかがでしょうか？

また、特異日は地域によっても異なります。たとえば、大阪や福岡における晴れの天気出現率が高い日は、東京とは少し違って以下のような状況です。